ホイールの擦り傷が気になる! 自分でできる対処法と予防策を解説

 

ホイールは自動車の重要なパーツの一つであり、車の外観を大きく左右する箇所です。

 

そのため、ホイールに目立つ擦り傷がついてしまうと、車の美観を損なうだけでなく、車の価値そのものも低下してしまいます。

 

特に乗用車によく使われるアルミホイールは、スチール製よりも柔らかい素材のため、ブロック塀などに接触してしまうと、思わぬ傷がついてしまうことも。

 

この記事では、ホイールの擦り傷の問題について詳しく解説し、自分でできる対処法と予防策をご紹介します。

 

愛車のホイールの擦り傷が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

擦り傷の原因とホイールの状態

車の日常的な運転や状況によって、ホイールに様々な傷やダメージが生じることがあります。


主な傷の原因と、どのような種類の傷が発生するのか、いくつかご紹介しましょう。


駐車中に障害物と接触


いわゆる「ガリ傷」を含め、擦り傷が発生する状況の一つが、駐車場での車の移動のタイミングです。

 

車両同士の近接や狭いスペース内に駐車する際に、他の車両や壁などの障害物にホイールが接触してしまうと、擦り傷が発生する恐れがあります。

 

他に駐車場に多いトラブルとして、死角に入ったポールにタイヤやバンパーが接触してしまい、足回りにダメージを負ってしまうケースがあります。

 

縁石・飛び石にも要注意


路面の縁石やブロックなどの硬いものにホイールリムが接触して傷ついてしまうのも、よくある原因です。

 

特にリム部分はホイールの中で出っ張っているため、一番傷つきやすい箇所です。


路面を走行中に飛び石が跳ねて、いつの間にかホイールに傷が付いていた、という事例もありえる話でしょう。

傷の状態の見極め:軽い擦り傷から深いガリ傷まで


浅い擦り傷程度であれば自分でDIYをする方法もありますが、ホイールがひび割れるほどの深い傷や傷が広範囲まで及んでしまうと、専門の修理業者に依頼したほうが良い場合があります。

 

ホイールの損傷程度によって適切な対応が異なりますので、正しい診断が重要です。

 

自分で何とかしようとして、かえって傷の状況を悪化させないようにしましょう。

 


ホイールを擦った際のDIYでの対処法


自分で補修できそうな傷だと判断できれば、市販の修理グッズを使って、ホイールのリペアにチャレンジしてみましょう。以下に具体的な手順を解説します。

 

1. 必要な用具を揃える

 

⚪ホイールリペアの主なグッズ

 ・研磨剤(コンパウンド・磨き剤)

 

 ・耐水ペーパー

   ・ 研磨用スポンジまたは研磨パッド

   ・保護用マスキングテープ

 

 ・タッチアップペイント(ホイール用)

 


リペアに必要なものが揃ったオールインワンのキットも市販されていますので、セットで購入できれば便利です。


2. ホイールを洗浄する


修繕の前に、まずは ホイール表面に付着している汚れや塵を取り除きます。


クリーナーと柔らかいクロスを使って、ホイールをしっかり洗浄しておきましょう。


3. ホイール周辺をマスキングして、コンパウンドで磨いてみる

 

 あらかじめ傷のある周辺をマスキングテープで保護してから研磨作業に取りかかります。

 

コンパウンドにもいくつか種類があり、傷の程度に応じた適切なものを選びましょう。


軽微な傷であれば、コンパウンドのみで充分キレイになります。

コンパウンドを研磨用スポンジやパッドに適量取り、ホイールの傷部分に均等になじませ、軽い力で磨いていきます。傷が目立たなくなるまで何回か繰り返します。

 

4. 耐水ペーパーで磨く


やや目立つ擦り傷で、コンパウンドのみで難しい場合は、耐水ペーパーを使って水で濡らしながら研磨してみましょう。


最初は300〜400番ぐらいのペーパーを使って削っていき、徐々に細かい粒子のペーパーで傷の箇所をなめらかにします。


作業途中に小まめに箇所を確認しながら、削りすぎないように充分注意しましょう。


5. タッチアップ(塗装)後、コーティングして仕上げ

 

ホイール専用のタッチアップペイントを使って、塗料を少しずつ置いていく感じで丁寧に塗っていきます。 ここでもホイール周囲をしっかりマスキングしておきましょう。

 

塗料が乾燥したら最後の工程として、ホイールの表面を保護するために専用のコーティング剤の使用をおすすめします。


コーティング施工を行い、ホイールを乾燥させたら補修は完了です。



ホイール傷を避けるための予防策は?

 

そもそもの話として、ホイールが傷付かないように予防するに越したことはありません。

 

今後の対策としてできることをいくつか挙げておきます。それぞれ参考にしてみてください。

パーキングセンサーの活用と駐車時の注意点

 

最近の車の安全装備として、車両に装着したコーナーセンサーで周囲の障害物を検知してドライバーに知らせるものがあります。

 

駐車や車両感覚に苦手意識のある方は、上記のような装備に頼るのもありでしょう。

 

視界があまりよくない場所では、周りの状況を良く見て、どこに何があるか常に把握することも重要です。

 

なんとか行けるだろうという曖昧な判断が、思わぬ接触に繋がる恐れがあります。


ホイールプロテクター・リムガードの装着

リムに取り付けるホイールプロテクター(リムガード)の装着もホイールの傷から守るために有効です。

 

しかも、リムガードはホイールの傷を隠すことができる優れものです。

 

その他、ちょっとしたホイールのアクセントにもなり、ドレスアップ効果も期待できます。

カーショップでも様々な色やデザインのリムガードが販売されていますので、お気に入りの一つを選ぶのも楽しいですよ。


修理を依頼する場合の専門業者の選び方

 

傷が思ったより深く、自分では治せそうにないと思ったら、修理専門のプロに一度相談してみることをおすすめします。

 

ホイール修理をお願いするにあたっていくつかの依頼先がありますが、それぞれの特徴やメリット・デメリットがありますので、それぞれ検討してみましょう。

 

⚪販売店・ディーラー


メリット:販売店ならではの信頼と安心感がウリ。安定したクオリティが望める。

デメリット:ディーラーを経由するため、修理代金が割高になる可能性がある。    

 


⚪︎街中の整備工場


メリット:直接工場へ依頼することで割安な料金が魅力。修理にあたって柔軟な対応をし      てくれることが多い。

デメリット:工場によって整備技術の差がある。整備の評判や知己を介してでないと依頼し      にくい場合がある。



 

⚪︎ホイールの専門店


メリット:ホイールを専門に扱っているため、まずは気軽に相談しやすい。納期が早めでク     オリティの高いサービス対応が特徴。

 

デメリット:ホイール以外の修理や対応は基本的に対象外。

 

ホイールの擦り傷対策についてのまとめ

   

ホイールの擦り傷の主な原因は、狭い場所での障害物との接触や縁石の乗り上げが多くをしめます。

 

そして軽い擦り傷であれば、リペアグッズを利用して自分で補修を行うことも充分可能です。

 

ホイール傷の予防策としては、リムガードの装着や各種車両のセンサーを活用するなどの安全対策の徹底が挙げられます。

 

傷が深く深刻な場合は、自分で何とかしようとせずに、修理のプロの専門店へ気軽に相談してみましょう。

 

ホイールの傷は車の足元の見た目に大きく影響しますので、普段からできる限り綺麗に保ちたいものですね。