自家用車のホイールはアルミホイールが主流になってきていますが、昔ながらの鉄チンホイールも根強い人気があります。あえて鉄チンホイールを選択することで、他のユーザーとの違いを演出したい方もいるでしょう。
この記事では鉄チンホイールの魅力や、おしゃれに見えるカスタマイズ方法をご紹介します。鉄チンホイールのメリット、デメリットや長く愛用するための秘訣も解説するので、参考にしてみてください。
鉄チンホイールの魅力を理解できれば、愛車の足回りの選択肢が広がります。ご自身に合ったカスタマイズを見つけていただければ幸いです。
鉄チンホイールの魅力はデザインと実用性の融合
鉄チンホイールは独特のデザイン性と、高い実用性が特徴です。アルミホイールには出せない重厚さが売りとなります。具体的な特徴は以下の通りです。
- クラシックとモダンが融合したデザイン
- 実用的な耐久性とコストパフォーマンス
それぞれ順番に解説します。
クラシックとモダンが融合したデザイン
鉄チンホイールの特徴は、昔ながらの安心感のある雰囲気と、現代的な車のイメージを両立させることです。鉄チンホイールはデザイン性に乏しく、同じような見た目のものがほとんどです。
鉄チンホイールが主流の時代は、ほぼすべての車が同じデザインのホイールを履いていました。鉄チンホイールは車のホイールデザインの王道だったのです。
時代が経るに連れて樹脂製のホイールカバーで装飾したり、デザイン性の高いアルミホイールに移行したりしてきました。しかしアルミホイールが主流の今こそ、鉄チンホイールの王道的なデザインが、見直されつつあるのです。
足回りにクラッシックで重厚な印象を与えたいユーザーは、鉄チンホイールを選択する傾向があります。
実用的な耐久性とコストパフォーマンス
耐久性が高くコストパフォーマンスに優れるのも、鉄チンホイールの魅力です。鉄チンホイールは安価で丈夫な鉄で作られているため、柔らかいアルミホイールよりも低価格で高い耐久性を発揮できます。
実用性を重視する社用車では、鉄チンホイールの採用が目立ちます。ホイールに強い負荷がかかる使用環境では、安くて丈夫な鉄チンホイールは有力な選択肢の一つです。
- 長距離の移動に使用する
- オフロードでも使用する
- 日常の足として使用する
ホイールに耐久性やコストパフォーマンスを求めるのであれば、鉄チンホイールを検討してみてはいかがでしょうか。
鉄チンホイールのデメリット
鉄チンホイールは魅力的ですが、デメリットもあります。
- コーティングしないとサビやすい傾向がある
- 加工が難しいのでデザインの選択肢が少ない
それぞれ順番に解説します。
コーティングしないとサビやすい傾向がある
鉄チンホイールはコーティングしないと、サビやすい傾向にあります。素材であるスチールがサビに弱い金属だからです。長く使いたいのであれば、塗装やワックスで保護しましょう。
保護をせずに使っていると、サビが侵食して見た目も耐久性も悪くなってきます。軽度のサビであればメンテナンスでリカバリーも可能です。しかしサビが素材の中まで侵食してしまうと、ホイールのサビ落としは難しくなります。
特にホイールに傷ができたり、サビ落としを行ったりすると鉄素材がむき出しになります。よりサビやすい状態となりますので、サビ予防の対策が必要です。
加工が難しいのでデザインの選択肢が少ない
鉄チンホイールは選べるデザインの幅が少ない傾向にあります。強度の高い鉄はアルミと違って加工が難しいからです。
鉄チンホイールは素材となる鉄の板を、プレス機で曲げてから溶接します。強度と重量のバランスを考えてプレスすると、どうしても似たような意匠になるのです。
アルミホイールであれば鋳型にアルミを流し込んで作るので、さまざまな形に加工できます。デザイン性を重視するのであれば、アルミホイールの方が自由度は高いといえるでしょう。
鉄チンホイールをおしゃれに見せるカスタマイズ
鉄チンホイールはデザイン性に乏しく、そのままだとありきたりな印象になります。おしゃれに見せたい場合は、カスタマイズを工夫すると良いでしょう。
鉄チンホイールをおしゃれに見せるカスタマイズのコツには以下のものがあります。
- 塗装で見せ方を変える
- 車体と調和する色を選ぶ
- カスタムアクセサリーで個性を引き出す
それぞれ順番に解説します。
塗装で見せ方を変える
鉄チンホイールは塗装で雰囲気が大きく変わります。鉄チンホイールはデザイン性に乏しい分、塗装による個性的な演出が効果的だからです。
例えば同じ黒い塗装でもツヤを消すとより存在感が増して、重厚で迫力のある外見になります。リムの部分とディスクの部分を塗り分ければ、オリジナルのカスタマイズも可能です。塗装の塗り分けがめんどうな場合は、リムステッカーでホイールの外見にメリハリをつけるのも良いでしょう。
デザインで勝負するアルミホイールは、材質そのものの光沢を活かすカスタマイズが一般的です。また複雑なデザインのアルミホイールでは、塗装を行っても塗装剥がれする可能性があります。
反面鉄チンホイールであれば、塗装ありきでカスタマイズを検討可能です。ホイールの見せ方を変えたいのであれば、個性的な塗装を検討してみてください。
車体と調和する色を選ぶ
塗装を考える際は、車体との調和をイメージするのがおすすめです。いくらホイール単体で映えたとしても、全体の調和がとれていなければおしゃれに見えません。
例えば高級感のある黒い車体であれば、ブラックカラーで統一するのがおすすめです。ツヤのあるなしでも印象が変わるので、ブラック単色でもカスタマイズに幅があります。
スポーティーな青のボディカラーであれば、ブロンズやゴールドといった暖色系等の色がおすすめです。コントラストが効いて、おしゃれに見えます。
車体とホイールの調和がとれないと、アンバランスな印象になります。鉄チンホイールの塗装を行う際は、ぜひ全体の色合いの調和をイメージしてみてください。
カスタムアクセサリーで個性を引き出す
鉄チンホイールはアクセサリーで個性を引き出すのも効果的です。デザイン要素が薄いので、ちょっとしたアクセントがあなたの個性を演出します。おすすめのカスタムアクセサリーは以下の通りです。
- トリムリング
- リムステッカー
- センターキャップ
トリムリングやリムステッカーは、ホイールのリム部分の装飾となります。手軽にカスタマイズできる割には、ホイールの印象がガラッと変わるのでおすすめです。トリムリングを着用してデイトナ風のカスタマイズをしてみるのも良いでしょう。
センターキャップはホイールの中心に装着する蓋です。なくても問題ないパーツなので、着用されていないホイールも多くあります。
着用すると中心のハブ部分が隠れるので、ホイール全体をスタイリッシュに見せられます。メーカーやブランドのロゴなど、さまざまなデザインがあるので、お好みのドレスアップを試してみてください。
サビを防止して鉄チンホイールの寿命を延ばす方法
鉄チンホイールを末永く愛用するにはサビ対策が必要です。素材となる鉄はサビやすいので、放っておくと取り返しがつかないほどサビが進行します。
サビを防止して鉄チンホイールの寿命を延ばす具体的な方法は以下の通りです。
- ホイールを保護してサビの発生を防ぐ
- 定期的なメンテナンスでサビを早期に発見する
- ホイールをこまめに洗浄して汚れを洗い流す
それぞれ順番に解説します。
ホイールを保護してサビの発生を防ぐ
鉄チンホイールのサビやすい鉄素材でも、表面を保護すればサビの発生は防げます。コーティングがサビの原因物質をシャットアウトしてくれるからです。
ガラスコーティングであれば硬い皮膜でホイールを保護するので、サビの原因となる水分や汚れを弾いてくれます。頑丈なコーティングなので長持ちしますが、劣化してくると汚れを弾かなくなるので注意してください。
こまめにホイールのケアができるのであれば、ホイールワックスをかけるのも良いでしょう。ワックスをかければツヤが出るので見栄えも良くなります。
鉄チンホイールはサビやすいので、コーティングして寿命を伸ばしてあげてください。
定期的なメンテナンスでサビを早期に発見する
サビの浸食を防ぐには、定期的なメンテナンスが肝心です。サビを早期発見して適切にケアできれば、ホイールへのダメージを最小限にできるからです。
ホイール表面のサビであれば、サビ落としを使って自分できれいにできます。ホームセンターでサビ取り剤を購入して、商品の手順通りにサビを落とせばOKです。
サビを落とした後はコーティングも剥がれてしまっているので、コーティングも行いましょう。自分の手に負えないくらいサビてしまった場合は、ホイール交換が必要です。
こまめにホイールを確認して、サビの侵食が浅い内にサビを落としましょう。
ホイールをこまめに洗浄して汚れを洗い流す
ホイールの洗浄もサビ対策には効果的です。サビの原因となる汚れを洗い落とせば、サビにくくなります。
特に沿岸部を走ることが多い場合や、融雪剤がまかれた道路を走ることが多い場合は、塩分によりホイールがサビやすいです。
洗浄する際にサビを早期発見できれば、サビ取りもしやすくなります。鉄チンホイールを大切に使用するなら、こまめに洗浄を心がけてください。
まとめ
鉄チンホイールの魅力や、おしゃれに見えるカスタマイズ方法をご紹介しました。近年はアルミホイールが主流ですが、鉄チンホイールも根強い人気があります。
特に実用性を重視したい場合や、クラシックな雰囲気を演出したい場合は有力な選択肢となるでしょう。デザインの幅は小さいですが、カスタマイズによって個性的な外見になります。
ぜひご自身のスタイルに合ったカスタマイズ方法を見つけてください。
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